ありがたいことに
毎回の妊婦健診を、私の外来で受けてくださる方もいます。
受診できる曜日の都合もあるでしょうし、
事情は様々と思いますが、実はとても嬉しい♡
でも私は今、非常勤体制のため、なかなか出産に立ち会う機会がありません。
だから、そんな妊婦さんが、
無事に出産の日を迎えられることがとても気になるとともに、ちょっとだけ申し訳ない気持ちを感じることがある。
妊娠の初めから出産までの約10ヶ月、時間で言えば長く感じるけれど、数週間毎の妊婦健診で顔を合わせていると、本当にあっという間の月日。
検診でお会いするたびに、お腹は膨らみ、
胎児は豆粒くらいの頃からみるみる成長して、10ヶ月という月日を感じさせない変化がいっぱい。
そろそろ分娩の時期を迎えて、
今日この妊婦健診が最後の検診かな、
運がよければ出産や産後に会えるかもしれないけれど。
会えるのもこの検診が最後かな…という日がやってくる。
だから、お会いできるのも今日が最後かもと思う妊婦健診の時は
身体いっぱい使って、いのちをひとつ育んできたその方に
”お疲れ様でした”とともに
今度は”出産”という大きな仕事を、そしてまた、身体を使って授乳・育児という日々へのエールを心の中で送ります。
私の伴走はここまでだったけれど、
”大丈夫。何があっても大丈夫! 行ってらっしゃい!”
という気持ちを心から込めて
”お大事に”と見送っています。
私たちは、生まれてくること自体がすごいことで、
産むということも
育てるということも
そして生ききった命の灯火が消えることも
つねに世界のあちこちで起こっていて、
そんなタイミングの瞬間に関っていられることは貴重であり、幸せだなぁとつくづく感じます。
すべてが思うように、理想の通りにいかないこともあるかもしれないけれど、
”全部ぜんぶ、結果的には大丈夫。今日までありがとう、ここからは次のステージを楽しんで!”
見た目や流れはいつもと同じような妊婦健診でしょうけれど、そんな思いをありったけ込めているので、この思いのエネルギーの波動がいい形で共鳴しますように。