日頃、外来でも活動でも一貫してお伝えしているのは、
体調は、心からくるものもあるけれど
”食事の心がけや身体そのものを動かすこと無くしては調整できない”と言うこと。
つまり、食事や筋力は大切なんだということ。
(まじめか…な話なんだけれど、、、)
医学も日進月歩で日々新しいことがわかり、
数年前のことが、数十年前のことが、時に数ヶ月前のことが覆されることもある。
でも、学べば学ぶほど、知れば知るほど、栄養と筋力に関しては昔から基本的なことが変わらないなとつくづく思う。
(時々、全く食を摂らないでも大丈夫な方やベジタリアンやヴィーガンでいい状態でいられる方のことを質問されることがありますが、これにもきちんと説明できる理由がある!このことにも辿り着いて、ヒトのmindとspiritとbodyからなる意味がとても納得しています、このことは改めていつか、、、)
ただ、私たちが食べるようになってきたものの中には、大変大きな変化がある。
そのために、あっという間に増えたのは糖尿病、高血圧などの生活習慣病。
お菓子食べなければいいんだよね?という簡単なことではなくて、
普通に摂る食事の中の栄養素のレベルからの問題もあるから、心がけていないと本来体が働くために必要な栄養素(工業で言うと燃料や材料)がみんな不足気味になり、不具合が出てきやすくなるのも理由の一つ。
私自身も昔から、結構食事には気をつけていた方だけれど
栄養学的な見方で血液検査を評価すると
思いの外にビタミンB群や鉄分が足りてない。
うそ〜!と思うほどに。
それは、ただ摂取が足りないと言うより、日頃のストレスや他の消化で消耗するから足りなくなってしまう。
だから実は、更年期症状といえど、卵巣ホルモンが乱れたり減少するだけが理由ではなくて、ベースには食事が大きく影響することがとても多い。
私もそんな1人だった。
多くの更年期の女性と接してきて
ただ食事のバランスを少し変えてみるだけで調子が上がる方
嗜好品を減らすことで変わる方
食べなさすぎてしっかり摂ることで変わる方
食の取り組みだけでは間に合わないほどに偏りがあり
サプリメントを上手に摂取することで変わる体感がある方
本当に多くの背景がある。
私は、更年期に、九州から関西への転居、周りの方や職場の大きな環境変化が重なり、ストレス性の影響も大きくて副腎皮質ホルモンが乱れて、栄養へ影響してしまっていたから
集中してサプリメントも使って整えたら、薬よりも手応えが大きかった。
栄養素の不足の影響を本当に肌で感じた経験だった。
更年期症状に使うホルモン療法や漢方薬などの投薬で
体が楽になった感じがしても、
根本的な状態が変わらないから、コツコツとお伝えしています。
食事?そんなに乱れてませんよ?
多くの方がそう言われるし、その気持ちはよくわかる、、、
けれども、その答えは、
自分の頭の中ではなくて、bodyが一番知っていて、伝えてくれる。
共通した知識や考えはあったとしても、
何をどうしたらいいかは一人一人違うから、
だから一人一人コツコツとお伝えしています。
そして、私も自分のことはなかなか自分では気付けないこともあるから、こうして時々血液検査を見てみたり、仲間と話し合ってみたり。
せっかく大切なbodyを1人一つずつ持っているから、生きている限り、少しでも心地よく過ごせるようにみんなでそれぞれに大切にしていけますように。
そのために、今日も私は勉強してしまう笑