今年は、身近で予想し得なかった様々なことが起きて…
その中でも、2023年7月28日に、大好きな黒猫とのお別れがありました。
12歳と、家猫としてはまだもう少し生きていて欲しかった年齢で、命を閉じました。
今、1ヶ月過ぎたところですが、頭ではわかっていてもまだまだ悲しさが込み上げる日々。
私にとって、息子のような人間のような家族でもあったので、記録に残していこうと思います。
12年前、まだ私が独身一人暮らしで、大学病院で当直もしながらアクティブに働いていた頃。
もともと猫が大好きで、実家でも猫を飼っていたことがありましたが、その頃は自由に出入りしている飼い猫で、さほど猫への知識もなく、ただ可愛がっていました。
猫という生きものにとても魅力があって、いつか猫と暮らしたい。。徐々にそう思うようになった。
でもまだ猫を迎え入れるというのは現実的ではなく、淡い夢として過ごしていた時に、すでに同じ独身女性医師でありながら猫を3匹飼い始めた(3匹とは、かなり上を行く笑)親友に誘われて、保護猫の里親募集先に出かけた。
最初は、飼っても1匹だよな、、、メスかな、、
なんてほんのり思いながらケージを覗き込むと
可愛い仔猫がいっぱい。
でも実は私は、どちらかというと、多くの方が仔猫にばかり目を向けられる中にいる成猫の方がいつも気になる。
ペットショップで、大きくなるにつれて人気度が減り(どうしても仔猫にみんなの意識が集中)徐々に値段が下がっていくのがとてもいたたまれなくて、成猫ちゃんにこそ、この世の中には愛がいっぱいで幸せで心安らぐ場所があるんだということを知ってもらいたい気持ちが溢れて迎え入れたくなる、、
そんなふうに、子猫の可愛さに勝るほどに、つい成猫に目を向けがちな私だったのに、あるケージの前に座り込むと、黒猫ときじしろ猫の兄妹5ヶ月の2匹が屈託もなく近寄ってきた。
何にも人見知りもしない。
わ〜わ〜と興味があるかのように、近寄ってきてくれて、ケージを開けていいよと言われて開けた途端に、私の膝に手を伸ばして乗ろうとしてきた。
(後から理解しましたが、人が猫を選ぶのではなく、猫が人を選んでくる。やってくる猫は幸せを運ぶ神様なんだよと、スピリチュアル的な表現かもしれませんが、私はそれを納得するほどの数々の出来事が重なる12年間でした。だから、今となっては私の元へ来るべくして、あのとき里親募集の中で私が来るのを待っていたんだ…としか思えていません。そんな話をすると笑う人もいる、いいんです。彼らと私が納得しているから♡)
ひゃ〜〜〜ん、可愛すぎるんだけど、、、
1匹ならどちらかな、、、
メスだよね、、
頭の中でそんなことを考えていたら、
その2匹を保護した経緯を話された。
なんと私が住んでいるマンションの近くで、梅雨の6月に、小さな小さな2匹が雨に濡れていた。
他の兄弟は残念ながら亡くなり、この2匹だけが生きていたよう。
大きさから言って、未熟児かもしれない、そしてかなり衰弱しているから、生きていけないかもしれない。
そんな危機的状態で保護されて、生き延びればいいけれど、、と保護親に手塩ににかけて見守り育てられた2ヶ月目に、急に食欲が増えて体重が増え出したと。
”あ〜。この子達は生きれる!”保護親がそう確信して里親募集にデビューしようとなったところに私との出会いだった。
そんなお話を聞いたら、この2匹を引き離すわけにはいかない。
咄嗟にそう思った。
ところで、保護猫を迎え入れるにはなかなかの条件が厳しい。
基本的には独身ではなく家庭であること(猫だけにする環境が少ないのが望ましい)、住環境が整い、もちろんペット飼育可であること、そして安定した収入があること
(基本的には猫1匹を一生涯お世話するのに、約200万円必要と言われている)
環境的にも経済的にもきちんと飼えそうなところでないと、それは譲渡できないのは当然。
そして、私は独身であり、夜勤もあるから、夜留守になる日がある。
だけれど、猫3匹を引き取った友人女医のおかげで、私の信頼性に太鼓判を押され、私自身が安全でかつ信頼できる飼い主として評価されて、里親として許可をもらった。
え?2匹?
え?いいと言われても、まだ決められない、、、
まだ決めなくていい、飼えるかもあるし、猫の方が拒否するかもしれないからとりあえずお試し1週間を。
ということであれよあれよと決まった子猫2ひきと3人お試し暮らしが始まった。