産婦人科の診察には ”内診”があります。
婦人科の内診とは、
診察医の両手を使って膣の中からと腹部の上からと骨盤内を触診すること。
産婦人科の診察を受けるのは、その体勢になることに勇気が入ります。。
私は、初めて診察を受けたのは、
おりものに不安を感じた医学部生の21歳の頃
大学とは関係がない近くの産婦人科クリニックを受診したことがあります。
でも、診察室に入ると、担当医は産婦人科教室の准教授だった、、笑
今思うと、大学病院の先生方は、
周りの産婦人科のクリニックや病院でも非常勤で勤務することが多いから、よくあることなのだけど。
あの時、びっくりしたな〜。
初めてだったし、とっても緊張したけれど優しかった記憶が残っています。
今でも、私も診察を受けるのは、”好き”ではないけれど
診てもらうなら、安心してしっかり診てほしいと思うので、
むしろ信頼する知り合いの先生にお願いすることが多い。
また、あまり恥ずかしさや緊張が強いと
診たいところも見えにくいので、
できるだけ脱力のゆるゆる気分になってお願いしています。
24年間、産婦人科医を続けてきて、
不安が強い方
初めての方
緊張maxの方
痛がりの方
色々な方と出会ってきました。
勇気を出してきて下さるから、
できるだけ安心につながるものをお返ししたい
(それは結果だけでなく納得や不安の解消などいろいろな点で)
と思うから、診察での不安や恐怖を最小限にできるように心がけています。
内診は、膣とお腹の上から手で触れながら、骨盤の中を観察していくのですが、
子宮やその周りの形や柔らかさ、骨盤の中の動き、癒着程度などをみます。
超音波検査ではわからない感覚を触診で確かめます。
そして実は、その時に私が心がけるのはそれだけではなく。。
ヒトの体内の氣の流れ、オステオパシーや波動同医学など西洋医学以外の身体の見方を学ぶようになってから
いろいろな角度からヒトの身体を感じるようになりました。
なので、産婦人科での内診の診察をするとき
通常の内診の評価だけでなく、
骨盤の中の氣の流れや膜の感じ、
そして心の中で
”大切な命を育みこの世に生み出すという大きなお仕事をしてきて本当にお疲れ様です”
と感謝の念を愛のエネルギーとともに流しながら、触れます。
変なことを言い出したと思われることもあるかも知れないけれど
エネルギーと氣の流れと愛を通して触れています。
だからただ診ているだけでないけれど、周りからは普通の内診と変わらないように見えると思います。
そして、私自身がただ触れるだけでないためか、たまに手が痺れたり、冷たくなることもあります。
その方の氣や波動の影響をうけるのかもしれません。
ごくたま〜に、痛くなかった!と言われるご本人とこの話をすることがあり、私がこの感覚で診察していることに気がついてくださる方もいます。
昔、婦人科検診に来られた方から、診察後に泣かれたことがありました。
こんなにも優しく触れられて、温かい感じがして、、
今日来てよかった、、、と涙を流されたこともありました。
私としては、普通の診療範囲内でのことですが、もしかすると、パートナーとの関係性の悩みや、からだへの不安だけでなく、心の安心の変化に触れたものがあったのかもしれない。。
でも、少なくとも”受けてよかった”と言われるのは、私も本望。
時々、診察についてくださる看護師さんから”診察受けたい”とも言われます。
私のように、顔見知りの先生に安心して診てもらいたい、という気持ちや
すぐ診てもらえるなど色々とあるけれど
私にとっては、とても嬉しいお言葉。
診察に緊張していたり、怖がる方が
私の内診のあとに、自然と力が抜けていく様子をみて、自分も受けてみたいと思ってくださる方もおられました。
そして、あぁ、こんな感じなんだ、と言ってくださる。
内診を通して、産婦人科の診察=嫌なイメージを払拭されることがとても嬉しいのとありがたいと思っています。
だから、産婦人科の診察が楽しみになるとまでは言えませんけれど
”受けてよかった”と思ってもらえるようには
今までもこれからも心がけています
そして、私もわたしの診察を受けたい!笑